非アルコール性脂肪性肝疾患
公開日時 2011/06/29 00:00
メタボリックシンドロームの有病率増加の影で急増アルコールを摂取しなくても肝臓に脂肪が蓄積される非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD:non-alcoholicfattyliverdisease)。これまで飲酒を伴わない脂肪肝は良性の疾患と見なされていた。しかし近年、NAFLDの一部に、肝臓の炎症を伴い、肝硬変や肝がんへと進行する例があることが明らかとなり、そのような例が非アルコール性脂肪肝炎(NASH:Non-alcoholicsteatohepatitis)と命名された。NAFLDやNASHは、肥満やメタボリックシンドロームとの関連性が強く、世界的なメタボリックシンドロームの有病率増加に伴い、NAFLD、NASHの有病率も急増している。米国で有病率の増加は著しいが、日本でも対岸の火事とは...