ケアネットは１月18日から、全国の調剤薬局の薬剤師向けに、スマートフォンやタブレット型端末でも使えるeラーニングサービス「ProファーマCH（プロファーマチャンネル）」の無償提供を始める。専門疾患知識からコミュニケーションなど幅広いスキルを得られるとしている。同チャンネルは製薬企業を賛助企業とし、疾患学習や安全性情報などのコンテンツも併せて提供する。なお、全国５万軒超の調剤薬局への紹介・導入は医薬品卸グループの「葦の会」を構成する東邦薬品など９社のＭＳ5000人が担当する。

薬剤師には近年、後発品の選択や個々の患者に合わせた服薬指導のほか、在宅医療などへの参入も期待されている。がん専門薬剤師、感染制御専門薬剤師といった専門薬剤師も制度化された。また、薬学教育６年制卒業者が４月から輩出されることもあり、ケアネットは薬剤師に求められる役割の変化に対応できる学習サービスを無料で始めることにした。

同チャンネルでは、ケアネットが制作した700タイトル以上の動画コンテンツやスライドコンテンツを無料視聴できる。患者を前にした際の症候判断や服薬指導など実践的なコンテンツを毎月追加していく。また、個人の学習状況を薬局経営者・管理者が確認できる機能も盛り込んだ。同社は、「薬剤師のスキルアップに貢献し、医療従事者の生涯学習を一層支援したい」とコメントしている。