あすか製薬 抗がん剤イリノテカンの後発品を新発売 がん領域に本格進出
公開日時 2012/01/30 04:00
あすか製薬は1月27日、抗がん剤イリノテカン塩酸塩の後発医薬品「イリノテカン塩酸塩点滴静注液40mg「あすか」」と「同100mg「あすか」」を同日から新発売したと発表した。薬価は同40mgが4197円、同100mgが9530円で、いずれも先発品薬価に対して4割強安い。あすか製薬は、「イリノテカン塩酸塩点滴静注液「あすか」を上市することにより、医療費抑制・患者負担の軽減・病院経営に寄与し、がん領域の治療に貢献していく」とコメントしている。
イリノテカンは広範な腫瘍に有効で、肺がん、胃がん、大腸がんなどの標準治療に用いられている。先発品はトポテシン(第一三共)とカンプト(ヤクルト本社)。
今回のイリノテカン後発品は、スイスのアクタビス社から製品を供給し、武田薬品が販売する。あすか製薬のMR304人(1月1日現在)全員が情報提供活動を行う。あすか製薬は、イリノテカン後発品の上市によって、がん領域に本格進出することになる。
あすか製薬とアクタビス社は日本で後発品事業を展開する合弁会社「あすかActavis製薬」を設立しているが、イリノテカン後発品については、あすか製薬が手掛け、合弁会社は関わらない。