【医薬ランキング2011注目トピック8】2011年新薬採用率
公開日時 2012/02/28 04:00
好評いただいているMonthlyミクス増刊号「医薬ランキング」。毎年、新規データを掲載するなど充実を図っている。毎週火曜に、注目のトピックを紹介していくこのコーナー。今回は「2011年新薬採用率」。
Monthlyミクスが11月7月に医療機関の薬剤部に対し実施した新薬採用アンケートの調査から、回答のあった223病院での新薬の採用率をランキングした。対象は、10年6月から11年6月の薬価収載品53品目。トップは疼痛治療薬リリカで、採用率は2位を10%以上引き離し、断トツのトップとなった。
同剤は疼痛治療薬としては全く新規の機序の薬剤。2位は抗凝固薬で、血栓塞栓症予防の経口の抗トロンビン薬プラザキサ、3位は不眠症治療薬ロゼレムで、7割を超える採用率となった。プラザキサは発売して4カ月しか経過していないにもかかわらず、2位に食い込むなど、急速に浸透したことがうかがえる。
リリカは新規作用機序、プラザキサはこの領域では半世紀ぶりの新薬、7位に入ったアルツハイマー型認知症(AD)治療薬メマリーは12年ぶりのAD治療薬というように、いずれも治療満足度の低かった領域で発売された新薬で、医療現場から切望されていたことが採用率の高さに結びついたものと推察される。
5位までのランキングはこちら→
掲載データ一覧は次のとおり。
http://mixonline.jp/MedicalRanking/MedicalRankingDetail/tabid/95/dbrankid/838/Default.aspx