大塚製薬 介護を考えるVR体験イベント「ただいまループハウス」を開催 自分ごとのきっかけに
公開日時 2025/12/25 04:49

大塚製薬は12月19日から21日まで、東京・新宿駅近隣のイベントスペースで、VRプログラムを活用し介護について考える体験イベント「ただいまループハウス」を開催した。年末年始の帰省前の時期にVR体験を提供することで、家族で介護について語り合うきっかけにしてもらいたい考え。同社ポートフォリオマネジメント室DXアライアンス担当プリンシパルの大西弘二氏は、「介護というものを一般化して若い世代の人が介護を語れるような世界にしていきたい」と語った。
◎帰省をきっかけに母の物忘れに気づくエピソードを疑似体験
プログラムは、久しぶりの帰省をきっかけに母親の“もの忘れ”に気づいた家族が、将来の介護について話し合う内容。参加者はVRゴーグルを装着し、家族それぞれの考え方や伝え方に触れながら、認知症や介護に家族でどう向き合うかを疑似体験した。
大西氏は「介護は誰にとっても身近な課題となってきているが、家族で話し合うきっかけが少ないのが現状だ」と指摘。「年末の帰省で家族が集まった時に、家族でもしもの時を話し合うためのきっかけとなればと思う。製薬会社として薬物療法だけではなく、さまざまな支援をしてトータルで支えていきたいと思っている」と強調した。同社は今後、プログラムを自治体などにも提供していく方針だ。
今回の企画は、イベントは、同社がジョリーグッドと進める共同事業「FACE DUO」を活用した社会課題解決プログラムの一つ。経産省「OPEN CARE CHALLENGE 2025」公募事業の一環で、経産省のほか、日本総研、GO、Blanketの伴走支援を受けて企画・実施された。