武田薬品 ブラジルの中堅メーカーMultilab社買収で合意
公開日時 2012/05/28 04:00
武田薬品は5月25日、ブラジルでブランドジェネリックやOTCを扱う中堅製薬会社Multilab社を5置くレアル(約200億円)で買収することで合意したと発表した。9月までに買収完了を目指す。武田が拡大を目指す新興国事業の強化の一環。この中でブラジルはロシア/CISに次いで2番目に大きな売上規模となっているといい、Multilab社の買収でブラジル市場でのプレゼンスをさらに高めたい考え。
発表によると、Multilab社は09年以降、売上高は年20%以上の伸長を示している。ブラジル国内でも著しい経済成長を示している地方都市を地盤とする卸および中小薬局チェーンを通じた販売・流通インフラに強みを持っているという。大都市を地盤とする大規模卸や薬局チェーンを中心とする武田薬品は、相互補完できると判断した。