米BMS・12年通期業績はプラビックスの特許切れで大幅減収
公開日時 2013/01/30 04:00
ブリストル・ マイヤーズ スクイブは1月24日、2012年通期業績が売上高176億2100万ドル(前期比17%減)、純利益25億100万ドル(同52%減)の大幅な減収減益になったと発表した。アメリカで販売を担当していた抗血小板薬プラビックスが2012年5月に特許失効となったことに伴う大幅減収が業績全体の足を引っ張る形となった。
◎プラビックスは前期比64%減
主な製品では前期まで売上高トップだったプラビックスが前期比64%減の25億4700万ドルに落ち込み、代わって抗精神病薬アビリファイ(日本での商品名はエビリファイ)が前期比3%増の28億2700万ドルでトップ商品となった。
その他では抗HIV薬(非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬)・サスティバ(日本国内の商品名はストックリン)15億2700万ドル(同3%増)、抗HIV薬(プロテアーゼ阻害薬)・レイアタッツ15億2100万ドル(同3%減)、B型肝炎治療薬・バラクルード13億8800万ドル(同16%増)、関節リウマチ治療薬・オレンシア11億7600万ドル(同28%増)、慢性骨髄性白血病治療薬・スプリセル10億1900万ドル(同27%増)で、新たにオレンシアとスプリセルがブロックバスター入りした。
一方、高血圧治療薬・アバプロ/アバライドは、やはりアメリカで2012年3月に特許が失効したことにより前期比47%減の5億300万ドルに落ち込んだ。