大塚製薬 アルツハイマー病新規クラス薬の共同開発・販売権を取得
公開日時 2013/04/05 04:01
大塚製薬はこのほど、アルツハイマー病の新規クラス薬であるLu AE58054 の日本などにおける共同開発および共同販売権を取得したと発表した。Lu AE58054はルンドベック社(デンマーク)が創製した選択的セロトニン5-HT6受容体拮抗剤で、フェーズ2試験まで終えているが、現時点では日本における開発スケジュールは公表されていない。
大塚製薬はルンドベック社から北米、東アジア、欧州主要国、北米における共同開発・共同販売の権利を取得、その対価として契約一時金142.5億円、開発・承認、売上達成金として最大で641.25億円を支払う。
フェーズ2試験は、ドネペジルで治療中の中等度のアルツハイマー病患者278例を対象として、プラセボまたはLu AE58054を追加して比較した。その結果、Lu AE58054の追加による認知機能の改善と同薬の忍容性の高さが認められたが、詳細な結果は7月にボストンで開かれるアルツハイマー病協会国際会議(AAIC)で発表される。このフェーズ2はオーストラリア・カナダ・欧州5カ国で実施され、グローバルのフェーズ3試験も計画されているが、現段階で日本の参加予定は明らかにされていない。
同社によると、選択的セロトニン5‐HT6受容体拮抗剤の開発は他社でも行われているが、Lu AE58054の開発が先行している。