帝人 キョーリン製薬HD株を10%取得 戦略的提携関係を模索
公開日時 2013/04/08 04:00
帝人は4月5日、キョーリン製薬ホールディングスの発行済み株式の10%をキョーリン大株主から2日付で取得したと発表した。さらに帝人は、帝人とこの大株主が保有する合計20%強のキョーリン株について、共同で議決権を保有する契約も締結した。この大株主はキョーリン創業家の一部株主。帝人は、キョーリン株を取得した理由について、両社ともに強みを持つ呼吸器領域で高いシナジーが見込めると判断したとしている。
帝人は一部株式取得にあたり、「このたびの一部株式取得を契機として、両社が研究開発、生産、販売・物流の各分野においてともに効率向上を図れるよう、キョーリンとの間に戦略的提携関係が構築できると期待している」とのコメントを発表。キョーリンは本誌に、「業務提携の可能性は協議する予定」とコメントした。 帝人とキョーリン(当時:杏林製薬)は2003年に経営統合を発表したものの破談に終わった。今回は業務提携を模索することになる。