アステラス 前立腺がん治療薬のエンザルタミド 国内承認申請
公開日時 2013/05/29 05:01
アステラス製薬は5月24日、前立腺がんの治療薬としてエンザルタミド(一般名、開発コード:MDV3100)を同日付で承認申請を行ったと発表した。同社が米メディベーション社と共同で開発を進めており、米国では2012年9月に発売済み。
今回の申請は、海外で行われたフェーズ3試験(AFFIRM試験)と国内P1/2の結果に基づく。それぞれの試験の対象は、AFFIRM試験が「ドセタキセルによる化学療法試行歴のある進行性去勢抵抗性前立腺がん」、国内P1が「進行性去勢抵抗性前立腺がん」、国内P2はAFFIRM試験の対象と同様で、国内治験の対象者は47人だった。同社はそれら試験の結果から今回、「前立腺がん」の適応症で申請を行った。
同薬は、前立腺がんの成長に重要なアンドロゲン受容体シグナル伝達を複数の作用で阻害する薬剤で、1日に1回投与する。米国では12年9月の発売から約半年で売上122億円となり、同社の12年度業績に寄与している。
同社が扱う前立腺がん治療薬としては、12年10月に発売されたGnRH受容体アンタゴニストのゴナックス皮下注がある。