モデルナ 次世代の新型コロナワクチン「mRNA-1283」を承認申請
公開日時 2025/06/24 04:48
モデルナ・ジャパンはこのほど、次世代の新型コロナワクチン「mRNA-1283」(開発コード)を承認申請したと発表した。12歳以上を対象とした臨床試験結果をベースとした申請で、既承認のスパイクバックスに比べて「低用量でより高い免疫応答を誘導」することを確認した。スパイクバックスは12歳以上用で有効成分が50μg含有されているのに対し、mRNA-1283はこの5分の1量となる10μgが含有されている。
mRNA-1283は、スパイクバックスとは異なり、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質全長体ではなく、受容体結合部位(RBD)及びN-末端部位(NTD)をコードするmRNAを封入したmRNAワクチン。申請に用いた臨床試験では、安全性及び反応原性プロファイルは良好であることが示された。
同社によると、mRNA-1283の保管方法は、医薬品卸では冷凍保管が必要となるが、医薬品卸で解凍後、輸送・クリニックでは冷蔵保管が可能になる予定だとしている。剤形はプレフィルドシリンジで申請している。