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日本ベーリンガー 経口PDE4B阻害薬・ネランドミラストを承認申請 肺線維症治療薬として

公開日時 2025/06/13 04:48
日本ベーリンガーインゲルハイムは6月12日、肺線維症を対象疾患とする経口の優先的ホスホジエステラーゼ4B(PDE4B)阻害薬・ネランドミラスト(一般名、開発コード:BI1015550)を承認申請したと発表した。ネランドミラストは、特発性肺線維症(IPF)、進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)/進行性肺線維症(PPF)の治療薬候補として開発が進められ、厚労省から希少疾病用医薬品の指定を受けている。

申請は、ネランドミラストのIPFおよびPF-ILD/PPF患者を対象に行った国際共同第3相試験(FIBRONEER-IPF、FIBRONEER-ILD)の結果に基づく。両試験には200人を超える日本人患者が参加している。これら2つの第3相試験で主要評価項目を達成し、プラセボに対して、52週時の努力肺活量(FVC)のベースラインからの絶対変化量(mL)の低下を有意に抑制した。

安全性および忍容性プロファイルは、有害事象によって治験薬の投与中止につながった割合は、FIBRONEER-IPF試験ではプラセボ群10.7%に対し、ネランドミラスト9mg群で11.7%、同18mg群で14.0%――、FIBRONEER-ILD試験ではプラセボ群10.2%に対し、ネランドミラスト9mg群で8.1%、同18mg群で10.0%――だった。

IPFは、より患者数の多い進行性線維化を伴う間質性肺疾患(ILD)のひとつで、労作時の息切れ、長引く空咳、疲労感、虚弱があり、主に50歳以上の男性に多く見られる。IPFにおける肺線維症の根本原因は明らかになっていない。一方、IPF以外の特定の線維化を伴うILDの患者は、PF-ILD/PPFと呼ばれる進行性の表現型を呈することがある。多くの場合、PF-ILD/PPFでは、既知の基礎疾患(関節リウマチや全身性強皮症など)がILDの原因となる。
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