アラガン 新しい型のゲル充填人工乳房で承認取得 しずく形で
公開日時 2013/10/18 03:51
アラガン・ジャパンは10月16日、乳がんによる乳房切除患者などの乳房再建術または成人女性の乳房増大術で用いるゲル充填人工乳房「ナトレル410ブレスト・インプラント」について、10月11日に医療機器として承認を取得したと発表した。同社は人工乳房として初めて承認を取得した円型(ラウンドタイプ)の製品を7月に発売している。今回承認されたのは、自然な形にしやすいとされる「しずく形」のアナトミカルタイプで、14年第1四半期の発売を予定する。
ブレスト・インプラントは特殊加工されたシェルに凝集性のあるシリコンゲルが充填されたもので、大胸筋下または乳腺下に一部またはすべてを埋入する。アナトミカルタイプは欧米やオーストラリア、韓国で承認を受けて販売されている。
日本で販売中のラウンドタイプは乳がんによる乳房全摘出後の乳房再建術に限り保険適用されている。 なお、日本では毎年約6万人が乳がんと診断され、その3割にあたる1万8000人が乳房切除術を受けている。
アラガンは米国に本社を置く1950年設立のグローバル企業。眼科や神経科、皮膚科、美容医療など専門領域の製品を手掛け、100カ国以上で約1万2000人の従業員を有する。