杏林製薬 ICS/LABAの喘息治療配合薬フルティフォームを新発売
公開日時 2013/11/20 03:52
杏林製薬は11月19日、喘息治療配合薬フルティフォーム50 エアゾール 56 吸入用とフルティフォーム125 エアゾール 56 吸入用を同日に新発売したと発表した。吸入ステロイド(ICS)のフルチカゾンプロピオン酸エステルと長時間作動型吸入β2刺激剤(LABA)のホルモテロールフマル酸塩水和物を配合している。デバイスは加圧噴霧式定量吸入器を採用しており、同社によると、操作が簡便で吸入流速に関係なく吸入できる。
同社はフルティフォームの特長として、 ▽強力な抗炎症作用をもつフルチカゾンと、気管支を速やかに広げるホルモテロールを同時に吸入▽ 吸入直後から気管支拡張効果が得られ、喘息症状を長期にコントロール▽ 吸入力に関わらず簡単な操作で服薬できる―の3点を挙げている。
用法・用量は、通常、フルティフォーム50エアゾールを1回2吸入、1日2回投与する。ICS/LABAの配合薬にはグラクソ・スミスクラインのアドエア(フルチカゾン/サルメテロール)と、アストラゼネカとアステラス製薬がコ・プロモーションしているシムビコート(ブデソニド/ホルモテロール)がある。中医協資料によると、フルティフォームのピーク時予測売上は160億円。
現在、日本における成人気管支喘息患者数は約500 万人と推定されている。「喘息治療・管理ガイドライン2012(日本アレルギー学会作成)」における治療ステップ2~4に該当する患者について、実際に長期管理薬を服薬していて多くの患者でコントロールが不十分 との報告があるという。
フルティフォームは英スカイファーマが開発し、海外では製品名flutiformなどで欧州12か国で販売されている。