ヴィアトリスグループ 経鼻投与型抗けいれん剤・スピジア発売 成人初の医療機関外投与可のレスキュー薬
公開日時 2025/12/25 04:50
ヴィアトリス製薬は12月24日、グループ会社のアキュリスファーマが経鼻投与型抗けいれん剤・スピジア点鼻液5mg、同7.5mg、同10mg(一般名:ジアゼパム)を発売した。同剤の情報提供活動はヴィアトリス製薬が行う。
スピジアはベンゾジアゼピン系の薬剤。有効成分のジアゼパムは注射剤などの剤形でてんかん発作時の治療薬として日本の医療現場で約60年使用され、坐剤は医療機関外においても患者や介護者などにより使用されてきた。スピジアは国内初の経鼻投与型抗けいれん薬であり、成人においては初の医療機関外で投与可能なレスキュー薬となる。
ヴィアトリス製薬のソナ・キム社長(アキュリスファーマ代表取締役社長)は、「成人のてんかん患者さんにレスキュー薬という選択肢をお届けできることを心より嬉しく思う」とコメント。その上で、「スピジア点鼻液が経鼻投与型であり、発作時でも投与が簡便かつ迅速な効果が期待できることは、成人・小児いずれの患者さんにも寄与出来るものと考えている」とし、「スピジア点鼻液を通じて、発作を少しでも早く止め、患者さん・介護者のご負担を軽減すること、また、日本におけるてんかん医療の発展に貢献すべく引き続き尽力する」としている。
スピジアの用法・用量は、「通常、成人及び2歳以上の小児には、患者の年齢及び体重を考慮し、5~20mgを1回鼻腔内に投与する。効果不十分な場合には4時間以上あけて2回目の投与ができる。ただし、6歳未満の小児の1回了は15mgを超えないこと」。薬価は、5mg0.1mL1瓶8336.50円、7.5mg0.1mL1瓶9337.60円、10mg0.1mL1瓶1万120.00円――。