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大塚製薬 ルンドベックのアルツハイマー病ワクチンを共同開発 14年にもP1開始

公開日時 2013/12/12 03:51
大塚製薬は12月11日、ルンドベック(本社デンマーク)が創製したアルツハイマー型認知症ワクチン「Lu AF20513」について、共同開発の契約を締結したと発表した。アルツハイマー型認知症予備軍である軽度認知障害(MCI)から接種することで、病態の進展抑制が見込まれるという。2014年にもフェーズ1(P1)を開始する。
 
アルツハイマー病は、脳の機能が次第に低下する進行性の疾患。患者の脳内で、線維状蛋白質のβアミロイドが多量に蓄積していることが報告されている。両社が開発するワクチンは、このβアミロイドに高い親和性を有する複数の抗体を産生させ、免疫反応が高まるように設計されたペプチドワクチン。
 
Lu AF20513では、他に開発中のワクチンで報告のある急性髄膜脳炎の発生リスクが低下することが期待できるという。両社は14年中にP1を開始するが、詳細な時期や場所は明らかにしていない。大塚製薬はルンドベックに契約一時金として400万ユーロを支払い、ルンドベックがP1の開発経費を負担する。 
 
大塚製薬とルンドベックは、中枢薬事業のグローバルアライアンスを11年に締結しており、アルツハイマー型認知症治療薬としては、このワクチンを含めて3剤の開発を共同で進めることになる。他の2剤は、中等度から重度の行動異常を対象としたD2受容体部分作動薬ブレクスピプラゾール、軽度から中等度を対象としたセロトニン5-HT6受容体拮抗薬の「Lu AE58054」で、ともにP3の段階にある(前者が米国と欧州で実施中、後者はグローバル試験)。なお、いずれも日本での開発については発表されていない。ただ、ブレクスピプラゾールは統合失調症治療薬として開発が行われており、現在P3の段階にある。
 
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