大塚製薬 英子会社アステックス社と米ジェネンテックが乳がん治療薬プロジェクトで独占的研究契約締結
公開日時 2026/07/07 04:51
大塚製薬は7月6日、英国子会社のAstex Pharmaceuticals(アステックス社)が米ジェネンテック社と乳がん治療薬候補となる選択的阻害活性を有する低分子化合物の探索・創出で独占的研究提携およびライセンス契約を締結したと発表した。アステックス社は独自に創出した乳がん治療薬候補をジェネンテック社に独占的ライセンスを付与。両社で前臨床候補化合物の同定を行う。今回の契約締結に伴いアステックス社は契約一時金2500万米ドルを受領する。
◎契約一時金および開発・売上に応じたマイルストーン 最大約4億9000万米ドル受領も
今回の研究提携に伴う創薬プログラムは、アステックス社と英国ニューカッスル大学およびCancer Research Horizonsとの戦略的提携契約に基づく共同研究プロジェクトから発展したもの。アステックス社は、X線結晶構造解析技術を進化させ、従来のハイスループットスクリーニング(HTS)に頼らない独自のフラグメント創薬技術(FBDD)を有しており、がん領域で複数の新薬および臨床開発化合物を創製している。
今回の提携において同社は自社の乳がん治療薬プロジェクトに由来する化合物についてジェネンテック社に独占的ライセンスを付与し、リード化合物のさらなる最適化および開発を加速させ、前臨床候補化合物の同定を共同で実施する。一方、ジェネンテック社は、今回の提携で創出される候補化合物の研究開発・商業化に関する独占的グローバルライセンスが付与される。
なお、アステックス社はジェネンテック社から契約一時金および開発進捗および売上に応じたマイルストーンとして最大約4億9000万米ドルを受領する可能性がある。また、全世界における年間売上高に応じた段階的ロイヤルティを受け取る権利を有する。
◎アステックス社・Jones社長「これまでの研究成果を基盤として開発をさらに前進させる」
アステックス社のMichelle Jones社長は、「がん領域における高い専門性と、がん患者のためのイノベーションに長年取り組んできたジェネンテック社は、本提携における理想的なパートナーだ。これまでの研究成果を基盤として開発をさらに前進させ、なお高いアンメット・メディカル・ニーズが存在する重要な領域において治療薬候補の開発を加速できることを大変嬉しく思う」とコメントした。