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ファイザー13年通期業績 リリカ二桁増収もリピトールの減収影響から脱せず

公開日時 2014/01/31 03:50

ファイザーは1月28日、2013年通期業績が売上高514億8400万ドル(前期比6%減)、純利益220億300万ドル(同51%増)の減収増益になったと発表した。今回発表の売上高の増減比は、2013年初に分社化して新たに上場企業となった同社の旧動物薬事業の Zoetis社分を2012年通期業績から差し引いて計算したもの。純粋に前期発表の売上高から計算した場合は13%減収となる。通期の潜在株式調整後1株当たり利益は前期比6%増の2ドル22セント。同社では2014年通期業績予測を492~512億ドルと予想しており、売上高500億ドルを下回る可能性も浮上してきた。


6%減収分のうち2%分は為替差損で、残る4%が製品などの減収分。全体としては減収分の多くが11年11月末に特許が失効した脂質異常症治療薬・リピトールの減収の影響を現在も引きずっている形で、疼痛治療薬・リリカなど一部が二桁増収となった以外は概ね微増か減収。とりわけ前期5~10億ドルの売上だった各種製品では二桁減収が相次いだ。利益面はコスト削減効果などにより増益を確保した。研究開発費は前期比11%減の66億7800万ドル。


◎新興市場部門3%増、エスタブリッシュ8%減、


セグメント別は医薬品事業のプライマリーケア部門132億7200万ドル(同15%減)、スペシャリティーケア部門132億8800万ドル(同6%減)、エスタブリッシュ部門94億5700万ドル(同8%減)、新興市場部門102億1500万ドル(同3%増)、オンコロジー部門16億4600万ドル(同26%増)、コンシューマーヘルス部門33億4200万円(同4%増)、その他(バルクなど)3億6400万ドル(同58%増)。


◎リリカ45億9500万ドルで11%増


同社の有するブロックバスターの医療用医薬品の2013年製品別通期売上高は、リリカ45億9500万ドル(同11%増)、肺炎球菌ワクチン・プレベナー関連39億7400万ドル(同3%減)、完全ヒト型可溶性TNFα/LTαレセプター製剤・エンブレル(アメリカ・カナダ以外)37億7400万ドル(同1%増)、非ステロイド性消炎鎮痛薬(COX-2阻害薬)・セレブレックス(日本国内商品名・セレコックス)29億1800万ドル(同7%増)、リピトール23億1500万ドル(同41%減)、勃起機能低下症(ED)治療薬・バイアグラ18億8100万ドル(同8%減)、合成抗菌薬・ザイボックス13億5300万ドル(同1%増)、高血圧症治療薬(Ca拮抗薬)・ノルバスク12億2900万ドル(同9%減)、がん分子標的治療薬(キナーゼ阻害薬)・スーテント12億400万ドル(同3%減)、結合型エストロゲン製剤・プレマリン類10億9200万ドル(同2%増)。前期比でブロックバスターの入れ替わりはなかった。


その他の主要な製品通期売上高は、遺伝子組換え血液凝固第IX因子製剤・ベネフィクス8億3200万ドル(同8%増)、深在性真菌症治療薬・ブイフェンド7億7500万ドル(同3%増)、遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤・ジェノトロピン7億7200万ドル(同7%減)、抗うつ薬・プリスティーク6億8900万ドル(同11%増)、α4β2ニコチン受容体部分作動薬(禁煙補助薬)チャンティックス/チャンピックス6億4800万ドル(同3%減)、遺伝子組換え第VIII因子製剤・リファクトAF/シンサ6億200万ドル(同3%増)、緑内障・高眼圧症治療薬(プロスタグランジンF2α誘導体)・キサラタン/ザラカム5億8900万ドル(同27%減)、過活動膀胱治療薬・デトロール/デトロールAF5億2600万ドル(同26%減)。

 


 

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