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大日本住友 ネット上に医師個人とMRの情報交換ページ 個別ニーズに合わせ情報提供

公開日時 2014/02/05 03:52

大日本住友製薬の多田正世社長は2月4日、大阪市内で行った記者会見で、医師個々のニーズ合った医薬品情報提供を強化するため、インターネット上にMRと担当医師個人とコミュケーションができる「マイページ」を開設したことを明らかにした。製品や学術、治療など、会社が提供する情報の中からMRが担当医師の関心に応じて情報を掲載し、医師の質問など要望にも、直接やり取りすることで迅速に対応できるようにする。医療施設側のMR訪問規制などでMRが医師と面談できる機会が減っている。同社は、「マイページ」によって、面談していない間の情報提供を補完するとともに、直接やり取りする機会を増やして医師との関係強化の一助にしたい考えだ。

MRが医師との面談機会が減っている背景には、訪問規制や接待規制、医師の多忙化のほか、医師がインターネットから医薬品情報を入手するケースが増えていることがある。そのためネットを通じ情報提供を行うeディテールが活発化し、同社も取り組んでいるが、医師個人が抱える課題にきめ細かく対応したり、処方判断をサポートしたりするには、MRによる対応が重要とされている。そのことからeディテールとMR活動を融合し、いかに個々の医師ニーズに応える情報提供を行うのかを各社が模索している。

その中で大日本住友は、医師がネットを通じ情報入手したあと、MRに確認したりするケースも少なくないことに着目。「マイページ」にMRが担当医師の関心のある情報を整理して掲載することで、医師が必要な時にいつでも望む情報を入手でき、質問やさらなる情報提供の依頼もページを通じて担当MRに直接行えるようにした。それを受けMRはページまたは訪問面談で追加の情報提供を行う。担当医師と直接やり取りすることで対応のスピードアップを図る。

同社は「マイページ」を「one to one eコミュニケーション」と位置づけ、個別ニーズにあった情報提供活動を強化し、MRがネットでも訪問面談でも柔軟に対応できる体制を整えたい考えだ。

マイページは、同社の「医療情報サイト」の会員の同意を得て、MRが開設する。12年に試験的に運用を始め、13年10月から本格実施している。

多田社長は会見で、「今はMRの(医療施設への)訪問が難しくなっている。また(訪問しても)先生に会えないこともあり、会えない時に対応できる体制、これが一番のポイントだと思う。(マイページで医師とMRが)リレーションを維持しながら、たとえ面談の機会が減っても、情報提供をしていくことができる」と、「マイページ」の意義を説明した。

 

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