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イーライリリー13年通期業績  ジプレキサ減収続くも他製品が牽引、増収増益確保

公開日時 2014/02/06 03:50

イーライリリーはこのほど2013年通期業績が売上高231億1310万ドル(前期比2%増)、営業利益53億7040万ドル(同13%増)、純利益46億8480万ドル(同15%増)の増収増益になったと発表した。前期は2011年通期までトップ商品だった抗精神病薬/双極性障害治療薬・ジプレキサが日本を除く主要国で特許失効した影響で減収を強いられていた。2013年通期も引き続きジプレキサの減収が続いているが、他の製品の好調分で吸収して増収へと回復した。


ただ、ジプレキサに代わってトップ商品となったセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SSRI)・サインバルタも2013年12月11日に米国で特許が失効し、同薬の2013年第4四半期の米国での売上は前期比で38%の減収となっている。2014年通期はこの影響が本格化するうえに、3月にはやはり米国で骨粗鬆症治療薬・エビスタの特許が失効する予定で、2014年通期の業績は減収することが確実と見られている。実際、同社は2014年通期売上高について192~198億ドルと予想し、二桁減収は避けられないと見通している。なお、2013年通期の研究開発費は前期比5%増の55億3130万ドル。潜在株式調整後1株当たり利益は前期比18%増の4ドル32セント。


製品別の売上高はサインバルタ50億8440万ドル(同2%増)、代謝拮抗性抗がん剤・アリムタ27億300万ドル(同4%増)、インスリン製剤・ヒューマログ26億1120万ドル(同9%増)、勃起不全(ED)治療薬・シアリス21億5940万ドル(同12%増)、インスリン製剤・ヒューマリン13億1580万ドル(同6%増)、骨粗鬆症治療薬・フォルテオ12億4490万ドル(同8%増)、ジプレキサ11億9480万ドル(同30%減)、エビスタ10億5040万ドル(同4%増)、注意欠陥/多動性障害治療薬(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬:SNRI)・ストラテラ7億920万ドル(同14%増)、抗血小板薬・エフィエント5億870万ドル(同11%増)。なお、動物薬事業は21億5150万ドル(同6%増)。


◎日本は20億2420万ドルで8%減 製品ではストラテラ29%増、フォルテオ13%増


医療用医薬品の地域別売上高は、米国116億6310万ドル(同5%増)、オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・欧州46億6070万ドル(同1%減)、日本20億2420万ドル(同8%減)、その他の新興市場地域26億1360万ドル(同3%増)。


日本市場ではストラテラ、フォルテオ、エビスタを除くと概ね減収という厳しい状況だった。


日本市場での同社主要製品の売上高はジプレキサ5億800万ドル(同13%減)、フォルテオ3億5390万ドル(同13%増)、アリムタ3億1820万ドル(同18%減)、サインバルタ1億7420万ドル(同12%減)、エビスタ1億6710万ドル(同10%増)、ヒューマログ1億2750万ドル(同17%減)、ストラテラ8810万ドル(同29%増)、遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤・ヒューマトロープ8410万ドル(同17%減)、代謝拮抗性抗悪性腫瘍薬・ジェムザール7010万ドル(同44%減)、DPP-4阻害薬・トラゼンタ4570万ドル(同916%増)、ヒューマリン2270万ドル(同23%減)、シアリス2140万ドル(同16%減)、肺動脈性高血圧症治療薬(ホスホジエステラーゼ5阻害薬)・アドシルカ1080万ドル(同5%増)。


 

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