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Meiji Seikaファルマ GE売上300億円超 中期計画を1年前倒しで達成

公開日時 2014/07/03 03:52

Meiji Seikaファルマの小林大吉郎社長(写真)は7月2日に開いたメディア向け事業説明会で、2014年度までの3カ年中期経営計画の進捗状況を説明し、後発医薬品(GE)売上を300億円以上にするとの目標を1年前倒しで達成したと発表した。13年度のGE売上は321億円で、前年比21%増だった。GE事業が順調な背景として、注力市場のCNS領域と感染症領域で先発品とGEの両方を手掛ける融合戦略が重点顧客である内科開業医のニーズに合致し、そこでの関係強化が大型生活習慣病薬GEの処方増にもつながっていると説明した。

 

同社では20年度に売上高2000億円以上とする「2020ビジョン」を掲げ、このビジョンを達成するために、3カ年の中期計画を立てている。現在進行中の中期計画では、最終14年度に売上1400億円、経常利益100億円を目指している。しかし、14年度に当初の想定以上となるマイナス7%の薬価改定を受けたことなどから、14年度売上は1370億円の計画未達となる見込み。ただ、現時点で20年度の目標は変更していない。

 

同社の主な事業領域は▽感染症▽CNS▽GE――となる。このうちGE事業では、15年度以降に大型の低分子薬の特許切れが少なくなり、抗がん剤やバイオ医薬品の特許切れが続くことから、がんやバイオ後続品を手掛けていく。ただ、抗がん剤トラスツズマブのバイオ後続品(DMB-3111)は当初目標としていた17年の上市時期がずれこむ可能性が高いとの見通しを示した。

 

◎統合失調症薬アセナピンを15年度に申請予定  CNS病院市場にも本格参入

 

CNS領域では、ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ薬リフレックスが順調に伸長している。13年度売上は167億円(前年度比23%増)で、「抗うつ薬トップブランドへの地歩を固めつつある」としている。同社の抗うつ薬市場シェアは16.7%(同0.9ポイント増)で第3位になっており、14年度はシェア2位以内を目標にしている。

 

同社は11年度に145人だったCNS専任MRを14年度中に200人体制にする計画で、精神科の開業医でのカバー率を拡大していく。また、開発中の統合失調症薬アセナピン(開発コード:ME2136)は15年度にも申請する予定で、CNS領域の製品ラインナップを強化する。同剤が承認・発売されれば同社初の統合失調症薬となり、CNSの病院市場に本格参入する方針だ。

 

感染症領域では、主力品の経口セフェム系抗生物質メイアクトが発売から20年が経過しても売上は微減にとどまり、経口セフェム系市場でトップブランドをキープしている。薬価引き下げの影響が大きいものの、小児用製剤などで2倍近い数量ベースの伸びを確保していることが理由。また、GEの注射薬や小児製剤が好調で、現在5位の抗菌薬市場シェアを14年度に3位以内に入ることを目指す。 

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