エーザイ 頻脈性不整脈治療薬タンボコールで細粒剤の承認取得 小児で調剤、服用しやすく
公開日時 2015/02/20 03:51
エーザイは2月19日、日本で頻脈性不整脈治療薬タンボコール(一般名:フレカイニド酢酸塩)の新しい剤形となる「タンボコール細粒10%」の製造販売承認を取得したと発表した。同社は「薬価収載後、できるだけ早く発売する予定」としている。タンボコールは2010年5月に小児の頻脈性不整脈の効能・効果で認められ、小児における頻脈性不整脈の適応を持つ国内唯一のナトリウムチャネル遮断薬となっている。
今回承認を取得した細粒剤は成人、小児ともに使えるが、これまでの錠剤では小児への投与にあたって年齢、体表面積に応じて、錠剤の粉砕による用量調整が必要だった。このため、小児投与に対応可能な剤形の開発が求められていた。
小児の不整脈は動悸、めまい、息切れなどの日常生活に影響を及ぼす症状だけでなく、小児期の突然死の主たる原因のひとつといわれる。同社は小児の頻脈性不整脈に対して、タンボコール錠のほか、11年5月にカルシウム拮抗性不整脈治療薬ワソラン錠、同静注製剤について小児適応を追加取得している。