ＭＲに医師との平均面談時間をたずねたところ、「５分以内」との回答が約８割にのぼることがわかった。ミクス編集部がケアネットとの協力のもと実施したＭＲ253人に行ったＭＲ意識調査結果から示された。大病院など医療機関側が訪問規制を強化し、ＭＲにとって“医師と会いづらい”中にあって、面談にこぎつけたケースでも面談の短時間化が進んでいることがわかった。


調査は、ＭＲの医療への貢献への意識などを探る目的で実施した。対象は、ＭＲ253人。このうち、内資系製薬企業は110人、外資系製薬企業は143人。大学病院担当100人、大病院（200床以上）担当74人、中小病院・ＧＰ担当79人。


一回当たりの平均面談時間は、5.8分。前提条件が異なるため、単純な比較はできないが、2014年調査の6.8分から短時間化が進んだと言えそうだ。「平均面談時間30分、１日10人の医師に会う」（内資系・チームリーダー）、「平均面談時間25分、８人の医師に会う」（外資系・ＭＲ）などハイパフォーマーの回答も少数ながらみられたが、多くの回答は１日あたりに訪問する医師数が増加するほど、短時間となる傾向もみられた。


調査結果によると、１日当たりの平均面談時間は、「５分以内」が74.7％（189人）と８割を占めた。次いで「６～10分」19.4％（49人）、「11～15分」2.4％（６人）、「16～20分」2.0％（５人）、「20分以上」1.6％（４人）と時間が長くなるにつれ、割合が低くなる傾向がみられた。


一方で、一日に訪問した平均医師数は9.2人。最も多い「６～10人」（164人、64.8％）の平均面談時間は5.9分間だった。「１～５人」と回答したＭＲ（37人、14.6％）の平均面談時間が最も長く、7.5分。会う医師の回数が増えるほど、面談時間は短くなる傾向を示し、「16人以上」（15人、5.9％）では、3.7分間。30分間などの回答もみられたが、１～３分間が大半を占める結果となった。

そのほか、調査結果の詳細はMonthlyミクス３月号（３月１日発売）の巻頭特集Promotion「医療現場ニーズと“数字”の狭間でもがくＭＲ」に掲載予定。