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血糖、血圧、脂質管理の必要性や合併症リスク 糖尿病患者に十分伝わらず 塩野義調べ

公開日時 2015/03/25 03:52

糖尿病治療で重要とされる血糖値、血圧値、コレステロール値の管理の必要性や合併症のリスクについて、医師が思っているほど患者には伝わっていないことが、3月24日に発表された塩野義製薬による医師と患者を対象にした調査で分かった。同日調査結果を説明した寺内康夫・横浜市立大学大学院医学研究科内分泌・糖尿病内科学教授は、「医師が期待するほど、患者さんは診療時以外の生活レベルの治療実践、サポート活動は不十分。必要な糖尿病治療を実現できていない」と指摘。今後の地域包括ケア体制を見据えると、患者と医師・医療機関の関係だけでなく、薬剤師などメディカルスタッフ、家族による治療の後押しなどのサポートが治療の継続には必要であるとしている。

調査は2015年1月、インターネットで全国の20代~60代までの糖尿病患者3580人、医師298人(うち専門医151人)を対象に、患者と医師の治療に対する意識の違いに着目して行われた。

その結果、血糖目標値を正確に知っている患者の割合について、医師は62.1%と認識していたが、患者自身は48.0%と半数に満たなかった。自身の血圧値を知っている患者の割合についても、医師は65.7%の患者は知っていると考えていたが、患者は51.1%。自身のコレステロール値を知っている患者の割合は、医師は59.6%としたのに対し、患者は33.6%しかおらず、医師が思っているほど患者は自身が管理する検査値について十分認知していなかった。

失明や腎障害障害などの合併症のリスクについて、個々のリスクを患者に説明しているという医師は9割前後に上ったが、説明を受けたとする患者の割合は大きく下回った。失明リスクの説明を受けたとする患者は73.0%だが、他のリスクについては6割以下。患者が説明を受けた割合は、腎機能障害で63.8%、神経障害(疼痛)で53.9%、脳梗塞や心筋梗塞では49.1%だった。

これら結果について寺内教授は、「(医師と患者の意識の)ギャップを軽く見ていたと反省させられた」と自身を振り返った上で、「医師は患者さんに十分説明していると思っていても、(患者との間に)ギャップがあることが分かった。(課題としては)資材の問題、そしてメディカルスタッフが(医師とは)違う言葉で説明するといったことが必要と思う」と述べた。

塩野義製薬は、医師、患者それぞれに対し、治療に前向きに取り組むヒントをまとめた資材を作成したほか、5月には患者向けの自己管理・学習アプリを配信する予定。アプリでは自身が患者タイプを見つけ、医師と治療方針について話しあえるような内容にしたとしている。

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