MR統計入門 第16回 “後ろ向き研究”で使える手法はオッズ比のみ リスク比は不可
公開日時 2015/05/20 05:01
統計分析研究所株式会社アイスタット代表取締役社長ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授(理学博士)菅民郎 担当する循環器専門医が独自にまとめた受診患者の喫煙と不整脈との関係の数表を見せられ、「リスク比やオッズ比、有意差の出し方をわかりやすく教えてほしいなあ」と言われたMRの志賀裕さん。自信を持ってしっかり回答できなかったため、いつも通り、統計の専門家・菅民郎先生に助けを求めました。これまでに「リスク比」を算出することで、「喫煙者は非喫煙者に比べ◇倍、不整脈につながる」ということが言える、「オッズ比」ではある病気について複数の影響要因が考えらえる場合、病気に対する各要因の寄与順位がわかる、ということを学びました。今回はなぜ、オッズ比が臨床研究で使われるのかを学びます。 CA...