大塚グループ 泌尿器領域の医療機器開発で新会社 膀胱内尿量を無侵襲で測定
公開日時 2015/05/11 03:50
大塚ホールディングス(大塚HD)はこのほど、子会社の大塚メディカルデバイス(大塚MD)が、新規医療機器として膀胱内の尿量を無侵襲で測定するセンサ技術の開発を進めることを決定したと発表した。開発は、大塚MDが100%出資して設立した事業会社「リリアム大塚」が進める。
この機器により、脳梗塞や脊椎損傷などで一時的または半永久的に尿意を感じられなくなった患者に対する導尿やリハビリ時に排尿誘導しやすくなり、患者、看護や介助の負担を軽減することが期待されるという。製品化の時期は明らかにしていない。
製品開発を進めるため、既に超音波で連続的に膀胱内の尿量を測定する医療機器を販売するユリケア社と業務提携し、新会社としてリリアム大塚を設立した。超音波尿量センサ技術の基本特許は産業技術総合研究所とユリケア社が共同保有しており、それをリリアム大塚でも利用できるように3社で契約締結した。これは大塚HDと大塚MDが4月28日に発表した。