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15年の国内医療用薬市場 売上トップは経口C肝薬ハーボニー 発売4カ月で1176億円 IMSまとめ  (1/2)

公開日時 2016/02/10 03:52
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IMSジャパンは2月9日、日本の2015年(15年1~12月)の医療用医薬品市場が薬価ベースで10兆5979億3400万円、前年比6.2%増だったと発表した。暦年での10兆円突破は初めて。薬価改定のない年だったことに加え、ギリアド・サイエンシズの経口投与のジェノタイプ1型C型肝炎治療薬ハーボニーと、同じくギリアドのジェノタイプ2型の同治療薬ソバルディが一気に売上1000億円を突破したことが主な要因となる。特にハーボニーは15年9月1日に発売し、15年通年で売上1176億3900万円、15年第4四半期(10~12月)だけで1100億9800万円を売り上げる驚異的な立ち上がりをみせた。

文末の「関連ファイル」に医薬品市場全体、上位10薬効、売上上位10製品などの資料を掲載しました(2月15日まで無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

13年4月~14年3月の13年会計年度でも、国内医療用薬市場は10兆円を超えた(14年5月9日付け配信)。ただ、この背景には14年4月の消費税率引き上げに伴う14年1~3月の駆け込み需要(=いわゆる「仮需」)が一部の大型品に見られたことがある。

15年の医療用薬市場を見てみると、市場別では、100床以上の病院市場が4兆3546億1700万円(前年比10.9%増)、100床未満の開業医市場が2兆2264億6100万円(2.3%増)、主に調剤薬局で構成される「薬局その他」市場(以下、薬局市場)が4兆168億5700万円(3.5%増)――。病院市場、薬局市場はともに4兆円を超え、病院市場の2ケタ成長はハーボニーなど新規のC型肝炎薬の急伸や、売上1000億円超の抗がん剤アバスチンの2ケタ成長が主な要因と思われる。開業医市場は11年以来4年ぶりのプラス成長となる。

■売上1000億円超に4製品

売上上位10製品を見てみる。売上1000億円を突破したのは4製品あり、売上ランキングトップがハーボニー、2位がアバスチン(1153億100万円、13.4%増、前年2位)、3位が抗血小板薬プラビックス(1142億4600万円、11.3%減、前年1位)、4位がソバルディ(1117億9600万円)――となる。このうちソバルディは15年5月25日発売で、7か月余りで売上1000億円超えも驚異的な数字だが、ハーボニーのインパクトはより大きい。プラビックスは15年6月にジェネリックが参入し、減収となった。

なお、これら4製品は全て、16年4月の薬価制度改革で実施される年間売上1000億円以上の製品について薬価を最大50%引き下げる「特例拡大再算定」の対象品目となっている。

ハーボニーとソバルディのトップ10入りに伴い、ARBブロプレスとARBミカルディスが10位圏外となった。また、ハーボニーとソバルディを除き、15年に売上ランキングの順位を上げたのは5位の抗潰瘍薬ネキシウム(932億5100万円、16.8%増、前年7位)と8位の疼痛用薬リリカ(856億600万円、11.5%増、前年9位)――の2製品。順位横ばいはアバスチンの1製品。残り5製品(プラビックス、ARBオルメテック(第一三共分)、抗リウマチ薬レミケード、消炎鎮痛貼付剤モーラス(久光製薬分)、経口血糖降下薬ジャヌビア)は順位を下げた。

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