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米FDA パーキンソン病の幻覚・妄想に対する初の治療薬承認

公開日時 2016/05/10 03:50

米食品医薬品局(FDA)は、4月29日、パーキンソン病に伴う精神症状である幻覚および妄想に対する初の治療薬Nuplazid錠(pimavanserin)を承認した。同剤は、選択的セロトニン逆作動薬(SSIA)と呼ばれる新規クラスの薬剤で、選択的にパーキンソン病の精神症状に重要な役割を果たしていると思われる5-HT2A受容体を標的とするだけでなく、抗精神病薬によって標的とされるドパミンや他受容体の活性を抑制しない。

既存のパーキンソン病治療薬では、振戦、筋硬直や歩行困難などの運動症状を治療するためにドパミンを刺激する薬剤から構成されている。しかし、Nuplazidは、患者のドパミン治療に干渉しないので、運動機能を障害しない。

幻覚もしくは妄想は、疾患の過程で、パーキンソン病患者の50%程度が発症するといわれる。パーキンソン病で経験する幻覚や妄想は、重篤な症状であり、患者が自分と家族は関係ないと感じたり、十分な世話をされていないと思ったりするなどの状態を招来する。

FDA医薬品評価研究センター(CDER)のMitchell Mathis精神科製品部長は、「幻覚および妄想は、憂慮すべきで症状であり、患者を無力にしてしまう」と指摘したうえで、「Nuplazidは、これら症状を経験するパーキンソン病患者にとって重要な治療であることを示す」と同剤の登場を歓迎した。同剤は、FDAからBTD(画期的新薬指定)を受けると同時に優先審査の指定も受けた。

同剤は、米Acadia Pharmaceuticals社(本社:カリフォルニア州サンディエゴ)が販売する。

Acadia社のSteve Davis社長兼CEOは、「Nuplazidは、幻覚や妄想に苦しむパーキンソン病患者にとって大きな医学上の進歩を示している」と指摘したうえで、「我々は同剤の臨床試験に参加した多数の患者および治験医師に感謝する。同剤は、治療を必要とする患者のために我々の科学者が発見したが、このことは、新規薬剤をもたらすために我々の組織全体が何年もかけた積み重ねにほかならない」と話した。同社は、Nuplazidを今年6月に発売予定である。
 

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