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再発・難治性ALL治療薬・ベスポンサ「移植療法への架け橋に期待」 慈恵医大・薄井教授

公開日時 2018/04/10 03:50

 東京慈恵会医科大腫瘍・血液内科の薄井紀子教授は4月9日、ファイザー主催のメディアセミナーで、急性リンパ性白血病(ALL)の新たな治療法ベスポンサ点滴静注用1mg(イノツズマブオゾガマイシン(遺伝子組換え))に期待感を示した。ALLの標準療法である化学療法は再発後には治癒が望めず、新たな治療法が強く望まれていた。薄井教授は、同剤の登場により、2サイクルで9割以上が再度、血液学的完全寛解(CR+CRi)に導入したことを引き合いに、「移植療法への架け橋として重要な役割を担う」と述べた。

ベスポンサは、本邦初で唯一のCD22を標的とする抗体-薬物複合体。CD22抗原と結合し、細胞内に取り込まれた後、細胞内で強力な化学療法薬が離れて、細胞核を攻撃し殺細胞効果を発揮する。2018年1月19日に、「再発又は難治性のCD22陽性の急性リンパ性白血病」を効能・効果に製造販売承認を取得している。

セミナーで薄井教授は、日本人20人を含む、CD22陽性ALL患者326人を対象にした臨床第3相試験結果を報告した。CR+CRi率は、標準化学療法群が29.4%(32例/109例)だったのに対し、ベスポンサを投与した群では80.7%(88例/109例)だった。またMRD陰性率は、標準化学療法群が38.0%(19例/50例)に対し、ベスポンサを投与した群は76.7%(92例/120例)だった。治癒を視野に入れた治療選択となる移植への施行率も、既存の標準化学療法群が11.1%(18例/162例)に対し、ベスポンサを投与した群は43.3%(71例/164例)と、ベスポンサの投与で高率になった。

一方、安全性については、静脈閉塞性肝疾患(VOD)/類洞閉塞症候群(SOS)が12.2%(20例/164例)に発生することなどを報告し、副作用のマネジメントが重要だと強調した。


(おことわり)メディアセミナーを主催したファイザーから下線部の表記で修正の依頼がありました。(修正済)




 

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