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日医 横倉会長が4選

公開日時 2018/06/25 03:50

任期満了に伴う日本医師会の会長選挙が6月23日行われ、横倉義武氏を会長に選出した。横倉氏は対立候補の前奈良県医師会長の塩見俊次氏を破り、4選を果たした。任期は2年間。副会長には今村聡氏(東京都)、中川俊男氏(北海道)、松原謙二氏(大阪府)が選出された。会長、副会長はいずれも現職。横倉会長から役員推薦を受けた候補者(キャビネット)で、常任理事で中医協委員を務める松本純一氏(三重県)は落選した。横倉会長は自身がかかりつけ医機能の定着に力を入れてきたことが評価されたとの見方を示し、今後さらに充実に努める考えも示した。

横倉会長は出席した367人の代議員から328票を獲得。奈良県医師会などから推薦を受けた塩見俊次氏は19票、無効票1票、白票19票だった。

同日開かれた会見で横倉会長は、大きな変革期にあるなかで医療においても、「医師の働き方改革、控除対象外消費税の問題、超高齢社会への対応、急速に進展するゲノム医療やICTなどの新しい技術への対応など、課題は山積している」と指摘した。そのうえで、▽かかりつけ医を中心とした街づくり、▽医療政策をリードし続ける組織づくり、▽人材育成の視点に立った人づくり―を基本方針に掲げて会長選に臨んだと改めて表明。「基本方針を実現するために、アクション(積極的な行動)、バランス(すべての取り組みに偏りのない政策)、チャレンジ(新しい取り組みへの挑戦)という3つの基本姿勢で臨むことで、医療再興に向けた新たな一歩を踏み出したいと考えている」と抱負を語った。横倉会長は2012年から現職で、17年10月から世界医師会の会長も務めている。

副会長選では、キャビネット外だったが、松原副会長が当選。「代議員の6割くらいから信任をいただき、今回執行部に入ることができた。今後は会内で一致団結して横倉会長を支えていく」と表明した。横倉会長は、松原副会長をキャビネットから外した理由について、「一点だけ課題があった」、「専門医機構の運営の中での透明性の問題などで誤解を受けないようにしようということ」と説明した。一方で、「地元の会長からもしっかりと注意をされ反省をしている。考え方は一緒なのでしこりはない。新しいスタートを切る」、「チーム横倉として頑張っていきたい」と一枚岩であることを強調した。松原副会長は、日本専門医機構副理事長を務めるが、その続投にも含みを持たせた。

なお、副会長選は投票代議員数365人、投票総数1095票。得票数は、今村氏270票、中川氏261票、松原氏214票、松本氏174票だった。立候補を表明していた今村定臣氏(長崎県)は22日に出馬を辞退した。松本氏は中医協委員を退任することになる。

このほか、常任理事には城守国斗氏(京都府)、松本吉郎氏(埼玉県)、羽鳥裕氏(神奈川県)、釜萢敏氏(群馬県)、道永麻里氏(東京都)、江澤和彦氏(岡山県)、小玉弘之氏(秋田県)、平川俊夫氏(福岡県)、長島公之氏(栃木県)、石川広己氏(千葉県)が選出された。横倉氏の推薦から外れた現職の温泉川梅代氏(広島県)は落選した。 

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