いまもなお製薬業界に根づく不安
販売情報提供活動GL施行
公開日時 2019/04/30 00:00
医療用医薬品の情報提供のスタイルも時代を追うごとに変化してきた。近年はインターネットの普及に伴い、製薬企業もeチャネルや様々なツールを活用した情報発信を行うようになった。病院の訪問規制でMRと医師との関係が希薄になったという話をよく聞くが、本誌の医師調査(19年2月号)の結果をみる限り、医薬品の情報源のトップはMRで、いまもネット情報を上回っている。ただ、医師をインタビューすると、情報の中身については必ずしも満足していないようだ。MRによる一方的なキーメッセージの発信に止まらない、双方向による相互理解のための販売情報提供活動への転換がいま求められている。(沼田佳之)医師への情報提供というと、その主役としてMRが矢面に立たされることが多い。ところが2000年代以降の流れを取材する中で、製薬企業...