対話型コミュニケーションの更なるブラッシュアップを第１回ＭＲ認定試験が実施されたのは1997年12月。翌年の98年に認定試験の結果が公表され、初のＭＲ認定証が交付された。それから四半世紀が過ぎ、ＭＲを取り巻く環境は大きく変化している。ＭＲ数も2013年の６万5752人をピークに減少傾向に転じ、底を打つ気配が感じられない。現時点においてＭＲを含む従業員の早期退職優遇制度を実施している企業もあり、22年の４万9682人をさらに下回ることは確実視されている。ただ、こうしたＭＲ数減少の背景には、ＭＲが「不要である」とか、「役に立たない」という情緒的な側面はなく、製薬各社が注力する主力品の疾患領域のシフトや、コロナ禍を経て台頭するデジタル社会への対応、それに伴うビジネスモデルの変更とった外的側面の方が...