国内バイオシミラー市場 22年に600億円に迫る 17年比で4倍超に 富士経済
公開日時 2019/06/21 03:50
富士経済はこのほど、日本のバイオシミラー(バイオ後続品、以下BS)市場が2022年に600億円に迫るとの市場予測をまとめた。17年実績で市場規模は144億円だったことから、22年には17年比で4倍以上になるとしている。
調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は18年11月~19年1月。BS市場の予測は、既に承認されているBSと、BSとして開発が進められている品目を対象に分析した。
国内のBS市場は、16年128億円、17年144億円、18年見込215億円と推移。19年以降は予測値として、19年356億円、20年450億円、21年534億円、22年597億円――のペースで拡大すると分析した。
同社は腎性貧血治療薬エポエチンアルファ(先発品名:エスポ―)や持効型溶解インスリンアナログ製剤インスリングラルギン(同ランタス)のBSの実績が大きいと指摘。そして、18年には抗がん剤リツキシマブ(同リツキサン)や抗リウマチ薬エタネルセプト(同エンブレル)のBSが発売されたことなどから、「市場は活性化しており、大幅な拡大が見込まれる」としている。