ノバルティス ゾレアのプレフィルドシリンジを発売
公開日時 2019/06/28 03:50
ノバルティスファーマは6月27日、難治の気管支喘息などに用いるゾレア(一般名:オマリズマブ(遺伝子組換え))のプレフィルドシリンジ製剤を発売した。シリンジに予め薬剤を充填しているため、既存の凍結乾燥製剤では投与前に15~20分かかっている溶解操作が不要になる。そのため、より簡便に投与でき、調製ミスの防止も期待できる。
発売されたのは75mgと150mgの2規格。新キット製品として5月29日付で薬価収載されていた。効能・効果は「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)」「特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る)」。薬価は75mg1シリンジが2万3195円、150mgシリンジが4万5645円。
同剤は、アレルギー反応に関与しているIgEに直接結合し、その作用を特異的に阻害することでアレルギー炎症反応を抑えるヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体。花粉症の適応について18年12月に承認申請している。