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英NICE ペムブロリズマブをNSCLCでCDF使用推奨

公開日時 2019/08/20 03:50
英国立医療技術評価機構(NICE)は8月8日、メルク・シャープ&ドーム社の抗PD-1 モノクローナル抗体Keytruda(ペムブロリズマブ)について、扁平上皮非小細胞肺がん(NSCLC)の適応として、NHS(英国民保健サービス)における通常使用ではなく、抗がん剤基金(CDF)における使用を推奨する内容のガイダンス案を発表した。

今回の推奨内容の適応は、すでに多臓器に転移があり、いかなる前治療を受療していない扁平上皮NSCLCを対象とした、化学療法剤カルボプラチンおよびパクリタキセルとの併用だ。

NICEは、ペムブロリズマブをNHSの通常使用でなくCDFにおける使用に推奨したことについて、同剤の臨床エビデンスが十分でなく、化学療法剤と同剤の併用の費用対効果が不確実であるという点をあげた。しかし、NICEの委員会では、同剤は費用対効果が高くなる可能性があること、および、全生存率をめぐる不確実性を解決する必要性があることなどからCDFでの使用を推奨、さらにエビデンスを収集する機会を設けることにした。

NICEのMeindert Boysen医療技術評価センター(CHTE)長は、「ペムブロリズマブ併用療法は、現在オプションがほとんどない患者にとっての有望なオプションである。我々は、臨床的有効性のデータをさらに収集できる一方で、CDFの活用で同剤を柔軟に使用できることを喜んでいる」とコメントした。

同剤の用法用量は、3週ごとに200㎎点滴静注である。200㎎点滴のリスト薬価は5260ポンド(67万8540円、1ポンド=129円換算)だが、NHSへの供給価格は非公開である。英国では、毎年、約7500例が扁平上皮NSCLCと新規に診断され、そのうち、1700例がペムブロリズマブ投与適格患者とみられている。

NICEは同ガイダンス案について意見募集後、今年9月に同最終ガイダンスを公表予定である。
 
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