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阪大発ベンチャーに東邦HDらが資本参加 脊髄損傷対象に開発加速

公開日時 2020/03/03 04:50
大阪大学発の創薬ベンチャーのクリングルファーマは3月2日、第三者割当増資を実施し、9億5000万円を調達したと発表した。東邦ホールディングスやエムスリーなどが新たに資本参加した。東邦ホールディングスは、クリングルファーマ社が脊髄損傷急性期を対象疾患として開発するHGFタンパク質性医薬品(KP-100IT)について、薬事承認取得後に国内の卸売販売流通を一手に担う提携も締結した。

◎東邦HDとの提携 急性期医療機関での使用を想定


東邦HDとの流通に関する提携は、同化合物では、全国の救急病院に搬送される脊髄損傷受傷直後の患者に対しての処方が想定されており、同HDの販売流通体制に期待を寄せたためだ。同HDとの提携について、同社では、「全国の救急病院をカバーする医薬品の販売流通網を持つだけでなく、高度な医薬品保管管理システム、医療機関への情報提供、市販後の安全性情報収集など、医薬品販売流通のトータルソリューションを提供することができるため」と説明している。

HGFは、成熟肝細胞の増殖を促進する因子として日本で発見された生理活性タンパク質で、細胞運動促進や細胞死抑制、形態形成誘導、抗線維化、血管新生などに効果があるとされる。脊髄損傷や筋萎縮性側索硬化症 (ALS)に対する薬理効果は、慶應義塾大学などでつくるグループの研究により明らかにされ、新たな神経難病治療薬として期待が寄せられている。

同社のHGFタンパク質性医薬品(KP-100IT)は、すでに希少疾病用医薬品の指定を受けており、現在は、PMDAと薬事承認申請を見据えた検証試験について協議が進めている段階。20年後半には、第3相試験を開始する予定だという。なお、重度の脊髄損傷急性期患者を対象にした臨床第1/2相試験 (多施設共同プラセボ対照二重盲検比較試験)について同社は、「安全性と有効性を示唆する結果を得た」としている。

同社によると資本参加したのは、東邦ホールディングス、サイバニクス・エクセレンス・ジャパン1号投資事業有限責任組合、エムスリー、POCクリニカルリサーチなど5団体。このほか、既存株主である日本全薬工業など4団体も割当先となっている。



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