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日薬とファルモ 薬局DX基盤サービスや処方せん情報送信端末を開発・提供へ 東邦薬品のシステム採用

公開日時 2025/10/09 04:48
東邦ホールディングスは10月8日、子会社の東邦薬品が日本薬剤師会やファルモとの連携の下、新たな薬局DX基盤サービス「N-Bridge(エヌ・ブリッジ)」と、医療機関設置型処方せん情報送信端末「NB Station」の開発・提供に向けた協力を開始したと発表した。N-BridgeやNB Stationは2026年春のリリースを目指す。

日薬とファルモが主体となって開発・提供するN-Bridgeは、処方せん受付の一元化管理(処方せんポータル)、採用薬情報共有、電子お薬手帳、オンライン服薬指導、医薬品発注などの機能を統合したワンパッケージのDX基盤サービス。このうち主要機能の「処方せんポータル」では、NB Stationや日薬の「eお薬手帳3.0」、楽天グループの「楽天ヘルスケア ヨヤクスリ」など複数のアプリからの処方せん情報を一元的に受け取ることができる。

調剤薬局で受け取る処方せんは現在、患者が使用するアプリごとに管理画面があったり、FAXで受け付けるなどしており、煩雑との課題がある。N-Bridgeの実装により、一つの管理画面で一元的に処方せんを受け取ることができるため、薬局の業務負担を軽減し、迅速で質の高い医療サービスの提供を実現できるとしている。

NB Stationは、従来のFAXコーナーに代わる医療機関設置型の処方せん情報送信端末。電子処方せんの普及を見据えて、既存FAX送信機の課題(管理の手間や電子処方せん未対応など)を解消し、さらに発展させた端末となる。

NB Stationの基盤には、処方せんFAX送信システムとして豊富な導入実績がある東邦薬品のシステム「ENIファーマシー(エニファーマシー)」が採用される。ENIファーマシーは1998年にサービスを開始した医療機関設置型の処方せんFAX送信システムで、患者が専用端末から希望の薬局へ処方せん情報を直接送信できる。全国44都道府県の440以上の医療機関で1720台の導入実績があり、患者の薬局での待ち時間短縮と薬局の業務効率化に貢献している。

東邦HDは、「当社グループは本連携を通じて、『N-Bridge』における公平性・中立性のルールに則った原則を維持しつつ、長年にわたる実績がある処方せん送信システム『ENIファーマシー』の技術、およびファルモが持つ専門的な技術力と開発リソースを最大限に活かし、システムの継続的な機能向上と全国への普及を加速させる」とコメント。

ファルモは「『N-Bridge』を通じて、薬局・薬剤師の更なるDX推進、地域医療提供体制の強化を推進し、薬剤師が『国民の健康を守る専門家』としてその能力を最大限に発揮できる環境づくりに貢献する」としている。
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