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久光・19年度決算 国内医療用薬事業3.4%減収 新型コロナで20年度業績予想は「未定」

公開日時 2020/04/13 04:50
久光製薬は4月10日、2020年2月期(19年度)決算を発表し、連結業績は売上1409億円(前年同期比1.7%減)、営業利益227億円(2.0%増)の減収・営業増益だった。19年10月の消費増税改定で2%台前半のマイナス影響があったほか、最主力品の外用消炎鎮痛薬モーラスの後発品影響も大きく、国内医療用医薬品事業の売上は650億円(3.4%減)だった。20年度の業績予想は「現時点では未定」とした。理由は、「新型コロナウイルス感染症による影響を合理的に算定することが困難」なため。業績予想が未定のため、配当予想も「未定」とした。

モーラステープ群の国内売上は384億円で、前期から8%減、金額ベースで34億円の減収となった。

営業増益の背景には、特に研究開発費が105億円と、前期から25億円強減ったことがある。研開費が減少したのは、日米でフェーズ3(P3)試験が終了したため。具体的には、▽日本で19年8月に一変申請したフェントステープ(開発コード:HFT-290)のオピオイド未使用のがん疼痛患者への適応拡大▽米国で20年3月に発売した統合失調症薬SECUAD(開発コード:HP-3070)――のP3終了となる。

20年度は日本で2プロジェクトの承認取得を見込む。ひとつはフェントステープのオピオイド鎮痛薬未使用患者への適応拡大、もうひとつは、経皮吸収型非ステロイド型疼痛治療薬HP-3150(開発コード、一般名:ジクロフェナクナトリウム)の、がん性疼痛での承認取得となる。

HP-3150は自社創製品。もともと20年度に申請予定としていたが、20年2月に前倒しで承認申請した。同社独自のTDDS(経皮薬物送達システム)技術を用いて開発した薬剤で、安定した血中薬物濃度を維持し効果を持続させる。臨床試験では1日1回投与で有用性を評価した。

【19年度連結業績(前年同期比) 20年度予想】
売上高 1409億9200万円(1.7%減) 未定
営業利益 227億2700万円(2.0%増) 未定
親会社帰属の純利益 186億9400万円(2.7%減) 未定

【19年度の主要製品の国内売上(前年同期実績) 億円】
フェントステープ 41.55(48.52)
ネオキシテープ 6.05(6.96)
アブストラル舌下錠 1.98(2.09)
アレサガテープ 3.56(2.30)
ハルロピテープ 6.74(-)
モーラステープ群 384.85(419.29)
モーラスパップ群 64.07(74.47)
 うちモーラスパップXR群 46.59(53.66)
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