久光製薬 マイクロニードル用いた経皮吸収型鎮静剤・HP-6050の国内第3相試験開始
公開日時 2025/08/05 04:50
久光製薬は8月4日、経皮吸収型鎮静剤・HP-6050(開発コード、一般名:デクスメデトミジン塩酸塩)の国内第3相臨床試験を開始したと発表した。マイクロニードル技術を用いた薬剤で、器質的疾患に伴うせん妄、精神運動興奮状態、易怒性を呈している患者を対象として有効性と安全性を検証する。
HP-6050は同社のマイクロニードル技術「HalDisc Technology」を用いた薬剤。生体適合性樹脂でできたマイクロニードルディスクに投与用のアプリケータを組み合わせ、皮膚に適用することで薬剤を体内に投与する。従来の注射剤や外用剤とは異なる特長を有する投与剤形で、投与後の血中濃度が速やかに上昇することで、せん妄、精神運動興奮状態、易怒性を呈する患者に対して、簡便、安全に鎮静処置を行うことが可能になるという。
臨床試験結果の判明は2027年度を予定している。同社によると、承認された場合、医療用医薬品として世界で初めてのマイクロニードル製剤になるという。