久光製薬 再生可能エネルギー導入 2050年までのカーボンニュートラル実現へ
公開日時 2025/10/03 04:47
久光製薬は10月1日、国内の所有拠点で使用する電力のすべてを、実質的な再生可能エネルギー由来の電力へ、順次切り替えていくと発表した。10月から九州本社、SAGA グローバルリサーチセンターなど5カ所で切り替えを行い、12月には名古屋支店でも導入する予定。この取り組みにより、年間約11000トンのCO2排出量削減が見込まれるという。
同社では、2021年9月に発表した第7期中期経営計画で、「環境経営の推進」をマテリアリティの一つとして位置づけ、23年8月に「久光製薬グループ環境方針」を策定。グループ全体で環境負荷軽減に取り組む。2030年までに、CO2排出量46%削減(2013年度比・スコープ1+2)を目標としている。
今回の取り組みでは、水力・風力・太陽光といった再生可能エネルギー由来の電気を証明する「非化石証書」が付与された電力を、電力売買のプラットフォームを提供するデジタルグリッド社を通じて供給される。それにより、久光製薬の環境に対する目標達成を早めるとともに、2050年度までのカーボンニュートラルの実現を目指す。
同社は、「今後も環境経営を一層推進し、地球環境の保全と当社グループの持続的な成長の好循環を実現することで、持続可能な社会の構築に貢献していく」とコメントしている。