ノーベル 小児期の神経発達症に伴う入眠困難改善薬メラトベルを発売
公開日時 2020/06/23 04:50
ノーベルファーマは6月23日、メラトニン受容体作動性入眠改善薬メラトベル顆粒小児用0.2%(一般名:メラトニン)を発売した。効能・効果は「小児期の神経発達症に伴う入眠困難の改善」で、1日1回、就寝前に経口投与で用いる。国内初の生体内ホルモンと同一の化学構造式を持つメラトニンを有効成分とする。薬価は0.2%1g 207.80円(1日薬価:103.90円)。
国内では小児期の神経発達症に伴う睡眠障害に対する医療用医薬品は承認されていなかったことから、同社が13年から開発を始めた。19年1月には日本小児神経学会から厚労相宛に、神経発達症に伴う睡眠障害に対するメラトニンの早期承認の要望書が提出されていた。
神経発達症では血中メラトニン濃度の低下が報告されており、神経発達症患者にみられる睡眠障害の原因のひとつに、夜間における松果体からのメラトニン分泌の低下が関与していると考えられている。入眠困難による睡眠不足は、神経発達症の多動や過活動、興奮症状などの症状を強める可能性があり、不規則な睡眠覚醒リズムは、日中は目覚めていても体調が悪く、夕方に向けて比較的元気になり、夜は興奮して寝付けないという悪循環を招くといわれる。