ノーベルファーマ ユビキノール含有製剤NPC-29 ダイトと多系統萎縮症の適応症で開発基本契約締結
公開日時 2025/06/06 04:47
ノーベルファーマは6月4日、ユビキノール含有製剤「NPC-29」について、ダイトとの間で多系統萎縮症(MSA)を対象疾患に開発基本契約を締結したと発表した。ダイトによると、2029年8月の承認取得を目指す。MSAは国の指定難病で、現在、根治する治療法はない。
MSAは、脳内の特定の部位、特に基底核と小脳、および脳幹が萎縮または変性する神経変性疾患。自律神経系の異常を特徴とし、これにより血圧の自動調節、心拍数、呼吸などの自律神経機能が障害される。運動機能障害を引き起こすこともある。国内の患者数は1万528人(令和5年度末現在、特定医療費(指定難病)受給者証所持者数)。
今回締結した基本契約に基づき、ノーベルファーマは開発治験全般に関わる業務と販売スキームの検討を行う予定。ダイトは臨床試験用製剤や市販製剤の処方検討、製法検討、製造等をはじめ、製造設備の検討・改造・新規投資などを行う。