日医会長選 中川キャビネットが全員当選 副会長に今村氏、松原氏、猪口氏
公開日時 2020/06/29 04:53
任期満了に伴う日本医師会の会長選が6月27日に行われ、中川俊男氏を新会長に選任した(
本誌既報)。この日は副会長、常任理事を選ぶキャビネット選挙も予定されていたが、対立候補の横倉義武氏(前会長)が落選したため、横倉キャビネットの候補者全員が出馬を取り下げ、中川氏のキャビネットが無投票で全員当選した。副会長は、今村聡氏(東京)、松原謙二氏(大阪)、猪口雄二氏(東京)。このほか、常任理事では、神奈川県医師会副会長の宮川政昭氏らが初当選した。
日医会長に当選した中川俊男氏は同日の会見で、「病院、診療所の先生方が、安心して診療に集中できる環境をつくることが最大の使命」と強調。財政面からも、「厚生労働省や財政当局に強力に申し上げていこうと思っている」と述べた。
◎新任の常任理事に宮川政昭氏(神奈川)が就任 MRの情報提供のあり方で情報発信も
中川キャビネットの常任理事として当選した宮川政昭氏は、臨床医でありながら家庭高血圧などの研究に精通し、高血圧領域のKOLでもある。また、Monthlyミクスの連載「拝啓MR殿!」(
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宮川氏はまた、2015年に神奈川県内科医学会・横浜内科学会の主催でMR研修会を開催した(
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日本医師会の新執行部は以下の通り。
会長:中川俊男氏(北海道)
副会長:今村聡氏(東京)、松原謙二氏(大阪)、猪口雄二氏(東京)
常任理事:江澤和彦氏(岡山)、釜萢敏氏(群馬)、神村裕子氏(山形)、城守国斗氏(京都)、長島公之氏(栃木)、羽鳥裕氏(神奈川)、橋本省氏(宮城)、松本吉郎氏(埼玉)、宮川政昭氏(神奈川)、渡辺弘司氏(広島)。