東邦HD 有働社長が「グループ・コンプライアンス・リスク管理委員会」の委員長に就任
公開日時 2020/07/06 04:50
東邦ホールディングスは７月３日、社内に設置した「グループ・コンプライアンス・リスク管理委員会」の委員長に有働敦代表取締役社長が就任したと発表した。同社は、JCHOを発注者とする東邦薬品の医療用医薬品の入札について、昨年11月に独占禁止法の疑いがあるとして公取委の立入検査を受けていた。同社は改めて公取委の調査に全面協力する姿勢を示すとともに、経営トップが率先して法令遵守・コンプライアンス強化への取り組みをさらに推進する方針を打ち出した。
同社は、グループ子会社に対する法令遵守体制整備の周知・徹底も改めて行った。法務部が実施しているコンプライアンス研修を通じ、改めて法令遵守体制を整備するよう指示した。またグループ会社の取締役会やコンプライアンス委員会を通じ、法令遵守体制整備の指導・監督、及び情報共有をより強固に進める方針を徹底した。
社員研修については、営業現場に配属された新入社員を対象に、独占禁止法や卸競争規約等の研修を行った。管理職や営業現場に配属されている営業担当者への研修内容もさらに拡充・充実させる方針だ。一方、不正競争の恐れのある行為などの情報を得た場合について、社内通報窓口である同社法務部に直接連絡するよう改めて周知・徹底した。このほか全従業員に対し、経営トップがテレビ朝礼を通じメッセージを発するなど、引き続き周知・徹底を図っていく考え。