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参天 新長期ビジョン策定 製薬の枠を超えたSocial Innovator目指す 社名表記は「Santen」に

公開日時 2020/07/08 04:52
参天製薬は7月7日、2030年とその先を見据えた長期ビジョン「Santen 2030」を発表した。製薬の枠を超えて世界中の技術、組織、人材をつなぎ、「見る」を通じて人々の幸せを実現する「Social Innovator」を目指す。目に関する社会的課題を広く深く把握して、デジタル技術やニューモダリティも積極的に取り入れてソリューションを開発・提供するほか、眼科医療の関係者が有機的に連携する「眼科医療エコシステム」を発展・加速させて世界中で診断率と治療率の向上に貢献する。製薬の枠を超え、グローバル企業に飛躍する決意を込めて、社名表記を漢字から「Santen」に変更することも明らかにした。

谷内樹生社長兼CEOはこの日、東京都内で記者会見し、創業130年の歴史の中で培われた科学的知見や企業力を背景に、「目の悩みを抱える世界の人々に、Santenは誰よりも貢献できる企業と自負している」と強調した。そして、「製薬企業としての枠組みを超えて、Social Innovatorとして社会に貢献することを通じて、持続的かつ長期的な成長を目指す」と述べた。

谷内社長は、少なくとも22億人が視覚障害または失明に至り、このうち10億人以上は未治療か未然に防げたといわれているとした上で、「視覚障害による経済的コストは380兆円(3.5兆ドル)にのぼり、加速度的に増加している」との認識を示した。そこで長期ビジョンのゴールは、「目の疾患や不具合に起因する世界中の人々の社会的・経済的な機会損失を削減すること」と設定した。具体的な公表できる数値目標はなく、30年のSantenの姿を示したとしている。

■先進国では診断率 新興国では診断率と治療率に課題

同社はSocial Innovatorとなるため、▽眼科医療のイノベーションと眼科医療エコシステムの発展加速▽より健康な目の追求▽視覚障害の有無を超えて共生できる社会の実現――の3つの戦略に取り組む。

このうち眼科医療のイノベーションでは、医薬品やデバイスの新製品創出に加え、遺伝子治療や細胞治療などニューモダリティによる治療アプローチにも取り組み、個別化医療に対応していく。デジタルやAIに強みを持つ企業などとの連携も積極的に推進し、患者起点での眼科医療ソリューションを開発・提供する。谷内社長は、「当社と他社の強みを合わせることで成長につなげていく。業界や市場そのものが再定義されることが今後ますます増えていくと思う」、「(持続的かつ長期的な成長は)自前主義では無理」と語った。

眼科医療は医師、検査技師、看護師、病院/クリニック、薬局、医薬品卸、眼鏡店など様々な関係者で成り立っている。同社は、これら関係者が有機的に連携する眼科医療エコシステムの発展加速化に国内外で取り組み、日本など先進国では疾患認知を高めて診断率向上を目指す。高齢化が急速に進む中国や東南アジアなどの新興国では、診断患者数、治療患者数ともに低水準なことからエコシステムの発展加速により診断率と治療率の両方を改善し、治療患者数の大幅増加を見込む。
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