厚労事務次官に樽見英樹氏 退任の鈴木俊彦次官とは同期 保険局長、医薬・生活衛生局長など歴任
公開日時 2020/09/04 16:30
政府は9月4日の閣議で、厚生労働事務次官に樽見英樹新型コロナウイルス感染症対策推進室長を充てる人事を決定した。鈴木俊彦事務次官は退任する。14日付発令。
樽見氏は1983年(昭和58年)旧厚生省入省。鈴木事務次官とは同期。政府は新型コロナウイルス感染症対策が重視されるなか、新型コロナ感染症対策室長を務める樽見氏を事務次官に据えることで全省をあげた体制へとシフトさせる。樽見氏の後任には、厚労省医政局長を務め、現在は新型コロナウイルス感染症対策推進室次長にある吉田学氏を昇格させる。
菅義偉官房長官は閣議後会見で樽見氏の事務次官就任について、「適切な人材配置であり、今回もその一環」と強調した。また樽見氏の後任に吉田次長を昇格させることについては、「従来の継続性をしっかり考えて人事を行った」と述べた。なお、樽見氏は官房長、保険局長、医薬・生活衛生局長などを歴任している。