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20年6月登場の後発品 1か月半でシェア64% 浸透スピード極めて速く、コロナ禍も影響か

公開日時 2020/10/06 04:52
2020年6月に初めて収載された後発医薬品の数量シェアが、7月末時点で64%に達したことがわかった。6月19日付で薬価追補収載されたため、約1か月半で後発品シェアが60%を超えたことになる。後発品の浸透スピードは極めて速く、要因として、大型の後発品が多かったことに加え、コロナ禍による受診抑制・来局患者の減少に伴う経営悪化対策の一環として後発品採用が進んだと考えられそうだ。

このデータは、調剤薬局の調剤レセプトをベースに実際の処方動向を把握・分析する医療情報総合研究所(通称:JMIRI、読み:ジェイミリ)のもの。調剤薬局データのため、主に内服薬と外用薬の処方動向がわかる。

20年6月に収載された初後発品は18成分あり、このうち▽認知症薬メマンチン▽抗アレルギー薬レボセチリジン▽消炎鎮痛薬セレコキシブ▽認知症薬ガランタミン▽高脂血症治療薬エゼチミブ▽前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬タダラフィル▽前立腺肥大症用薬デュタステリド▽過活動膀胱薬イミダフェナシン▽糖尿病薬レパグリニド▽片頭痛薬ナラトリプタン▽特発性肺線維症用薬ピルフェニドン▽抗菌点眼薬モキシフロキサシン――の12成分について、今回、後発品シェアを見てみた。

12成分合計の後発品シェアは、6月末は15%だったが、7月末には一気に64%になった。製品別では、セレコキシブの後発品シェアは7月末に70%(GE:58%、AG:12%)にのぼった。同剤の先発品はピーク時売上が約500億円の大型品で、19社38品目の後発品が参入した。また、21社43品目の後発品が参入したエゼチミブの後発品シェアは68%(同58%、10%)、22社99品目が参入したメマンチンの後発品シェアは59%(同52%、6%)だった。メマンチンの先発品もピーク時に500億円超を売り上げた。

これまでに、大型品の中で後発品の市場浸透スピードが特に速かった製品として降圧剤テルミサルタンや高脂血症治療薬ロスバスタチンがあるが、いずれも後発品登場1か月半後の後発品シェアは50%強だった。20年6月登場の大型後発品の浸透スピードの速さがわかる。

今年度は、新型コロナに伴う受診抑制により、薬局経営は厳しいとされる。長期投与で数量は出ているものの、来局患者の減少で実収入となる技術料は減った。処方日数が伸びているため医薬品購入額も増えた。これらの理由から廉価な後発品のニーズが高まったとみられる。経済全体が悪化し、患者負担を減らしたいとのニーズに応えるためということもあるかもしれない。このような市場環境下にタイミングよく大型の後発品が相次ぎ登場したため、一気に後発品への切替が進んだと分析できそうだ。

なお、19年6月に初めて登場した後発品のうち内服薬と外用薬は、統合失調症薬ブロナンセリン、アレルギー性鼻炎治療薬モメタゾン、緑内障治療用配合点眼薬トラボプロスト+チモロールマレイン酸――だった。これら3成分合計の19年7月末の後発品シェアは39%で、1年1か月後の20年7月末に64%となった。

以下の「関連ファイル」に、20年6月に初登場した後発品、19年12月に初登場した後発品、19年6月に初登場した後発品――それぞれの月数ごとの後発品シェアの図を掲載しました(会員のみダウンロードできます。トライアル申込みはこちら)。詳細はミクス10月号「医師の処方動向をよむ」に掲載中。
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