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国内心不全治療薬市場 23年に1000億円突破へ エンレスト、ベルイシグアト、フォシーガ効追で

公開日時 2020/10/20 04:52
富士経済はこのほど、国内の心不全治療薬市場が2021年に一時的に縮小するものの、すぐ成長軌道に回復し、2023年に1000億円を突破、28年には1300億円台の市場規模になるとの予測をまとめた。心不全の新薬の登場が相次ぐことが理由となる。

同社は製品名や開発品名を明らかにしていないが、ノバルティスが今年8月に発売したアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)・エンレスト錠や、バイエル薬品が申請中の可溶性グアニル酸シクラーゼ (sGC)刺激薬・ベルイシグアト(一般名)、アストラゼネカが申請中のSGLT2阻害薬フォシーガの慢性心不全の効能追加――が市場の成長ドライバーになるとみられる。フォシーガの効能追加は10月下旬の薬食審医薬品部会で審議される予定になっている。

文末の「関連ファイル」に、心不全治療薬市場の28年までの売上予測をまとめた資料を掲載しました(会員のみダウンロードできます。トライアル申込はこちら)。

この市場予測は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査、同社データベースなどをもとにまとめたもの。調査期間は20年6月~8月。心不全治療薬として、ジギタリス製剤、カテコラミン、PDEIII阻害薬、ANP製剤、その他心不全治療剤を対象とし、高血圧症治療薬で心不全の適応を持つ薬剤の心不全治療による売上も含めた。

■20~21年は市場縮小 サムスカの市場拡大再算定と特許切れで

富士経済によると、心不全治療薬市場はこれまで右肩上がりに成長し、2019年に976億円の市場規模になった。大塚製薬の水利尿薬・サムスカが「心不全における体液貯留改善」の適応で販売されたことが市場拡大の主因となる。

ただ、同剤は20年4月の薬価改定で市場拡大再算定により薬価が16.5%引下げられたほか、21年に後発品の参入が予想されるという。結果、心不全治療薬市場は20年に958億円(前年比1.8%減)となる見込みで、21年には914億円(同4.6%減)にまで市場縮小すると予測した。

とはいえ市場縮小は一時的で、22年に981億円(7.3%増)に回復し、23年には1000億円を突破、26年に1200億円台にのり、予想の最終年度の28年には1323億円になると予測した。同社は「21年には現在申請中の薬剤が発売される予定となっているほか、21年から22年頃にかけて複数の新薬が発売されるとみられ、22年以降は市場拡大が予想される」と分析している。

ミクスの国内開発品リスト20年8月版をみると、心不全関連で国内フェーズ3にあるのはMR拮抗薬・フィネレノン(一般名、バイエル薬品)や心筋ミオシンアクティベーターのOmecamtiv Mecarbil(一般名、アムジェン)、SGLT2阻害薬ジャディアンス(日本ベーリンガーインゲルハイム)の効能追加、エンレストの小児適応の追加――などがあり、これらの開発品が22年以降の市場成長に寄与するとみられる。
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