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武田薬品 卵巣がん治療薬ゼジューラカプセルを発売

公開日時 2020/11/24 04:50
武田薬品は11月20日、卵巣がんに用いる経口PARP阻害薬・ゼジューラカプセル100mg(一般名:ニラパリブトシル酸塩水和物)を発売した。「患者さんの緊急の要望に応える」(同社)ために9月25日の承認取得後から実施していた倫理的無償供給プログラムは、予定通り、11月17日の同剤の薬価収載をもって終了した。

同剤の効能・効果は、▽卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法▽白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん――となる。薬価は100mg1カプセル 1万370.20円(1日薬価:2万740.40円)。

同社の堀井貴史・日本オンコロジー事業部長は、「本剤は卵巣がん患者さんにおける初回および再発の維持療法として、さらに再発卵巣がん患者さんの後方ラインでの治療剤として1日1回単剤で治療可能な唯一のPARP阻害薬」と紹介し、「本剤が国内の卵巣がん患者さんのアンメットニーズに貢献できることを非常にうれしく思う」としている。

武田は同剤をグラクソ・スミスクラインから導入して開発した。PARP(ポリアデノシン5’二リン酸リボースポリメラーゼ)阻害薬は、DNAの相同組換え修復機構が機能していないがん細胞に対し、特異的に細胞死を誘導する新規機序の薬剤。PARP阻害薬にはアストラゼネカのリムパーザ(オラパリブ)があり、ゼジューラは2番手となる。

ただ、ゼジューラの方が適応は広い。「卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」の適応では、リムパーザはBRCA遺伝子変異陽性患者を対象とするが、ゼジューラは同遺伝子変異の発現有無にかかわらず使用できる。また、ゼジューラに持つ「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の相同組換え修復欠損を有する再発卵巣がん」の適応はリムパーザにはない。リムパーザは1日2回経口投与で用いるが、ゼジューラは1日1回経口投与で用いる。

卵巣がんは女性生殖器悪性腫瘍の中で最も死亡者数が多い。卵巣は骨盤内の比較的奥深くに位置する臓器のため、初期の段階では自覚症状に乏しく、卵巣がんの進行期分布をみると半数近くが予後不良な進行期ステージ3・4期症例となっている。治療はごく初期の段階を除き、手術療法と化学療法の組み合わせが基本となる。
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