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スズケン 患者宅への医薬品流通をサポート 在宅版キュービックス「myCubixx」を開発

公開日時 2021/01/22 04:52
スズケンは1月21日、病院、診療所、保険薬局から患者宅までの“ラストワンマイル”における医薬品流通をサポートする在宅版キュービックス「myCubixx(マイキュービックス)」を開発したと発表した。同社が提供する医薬品専用保冷ボックス「VIXELLTM(ビクセル)」とmyCubixxを融合することで、製薬企業から在宅までの医薬品トータル・トレーサビリティ流通モデルを実現する。

◎「myCubixx」とVIXELLを融合

近年はバイオ医薬品や再生医療等製品など複数のスペシャリティ医薬品の上市が相次いでおり、医薬品流通面ではGDP(医薬品の適正流通基準)ガイドラインに準拠した温度帯への対応やトレーサビリティが求められている。このため同社は、治験薬やスペシャリティ医薬品などの製品流通において、RFIDとIoT技術を搭載した専用保管庫による「キュービックスシステム」やVIXELLを活用したサービスを展開。すでに海外を含む製薬企業の出荷拠点から医療機関までの厳格な品質管理による輸配送や在庫管理までのトレーサビリティの実現に注力してきた。

◎患者の自己投与までのトレーサビリティを実現

今回開発した在宅版キュービックス「myCubixx」は、病院、診療所、保険薬局から患者宅までの、いわゆる“ラストワンマイル”における医薬品流通をサポートするもの。「myCubixx」とVIXELLを融合することで、輸配送中の温度逸脱・破損リスクを回避し、厳格な品質管理を要する治験薬や上市薬を医療機関や保険薬局から患者の自宅まで安心・安全に届けることが可能となる。さらに、患者の自己投与までのトレーサビリティを実現できる。なお、実際の医療機関から患者宅への医薬品の配送は、スズケングループから届けるケースや、当該製品を扱う製薬企業や、医療機関が契約する配送業者が行うケースがあるという。

◎ラストワンマイルへの熱い視線

今年3月からはマイナンバーカードと一体化した健康保険証による受診時のオンライン資格確認が可能となる。データヘルス改革も秋以降本格化する予定で、政府の描くデジタル化社会の実現により、患者も自宅のリビングルームからオンライン診療やオンライン服薬指導を利用して医療サービスが受けられる。さらにクレジットカードによるオンライン決済も可能となるほか、保険薬局等で調剤された医薬品を高品質のままに自宅で受け取れる仕組みも医療プラットフォームに組み込まれている。今回の発表にあるような医薬品トータル・トレーサビリティ流通モデルの実現を含め、ラストワンマイルへの期待は患者の利便性はもとより、新たなビジネス創造の観点から、いま熱い視線が注がれている。

(訂正)下線部のmyCubixxの表記に誤りがありました。訂正します。(訂正済み 1月22日8時15分)


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